平成16年4月現代まちづくり塾
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★★★「現代まちづくり塾」(第17回)★★★

日時:2004年4月17(土曜日)13:30〜16:45(午前の部は無し)
場所:文京シビックホール4F実習室(シルバーセンター)
参加者:23名
[会場案内]http://www.city.bunkyo.tokyo.jp/shisetsu/civic/

■午後の部13:30〜16:45「都市の過去・現在・未来」
〜世界の都市とその興亡〜
都市文明の歴史−比較都市論。
テーマ:民主性の都市・専制制の都市
古代ギリシャ、ペルシャ、アレクサンダー
講師:田村明氏(地域政策プランナー)

●初期ギリシャ
ホメロスの叙事詩によって発掘された、ミノア文明、ミケーネ文明では、雄牛の像、逆三角形の柱などが発見された。その後、都市文明が一旦途切れてしまうが都市が興亡する例である。その後暗黒時代を経て再度、ポリスが形成される。
ポリス社会では市民は平等な権利を持っておりそれが方形都市として形に反映 されている。同じ方形の都市でも長安や平安京などとは意味がちがい、中心にアゴラという広場があり、市民共同社会の中心となり市場などになっている。

●アテネ
アテネでは小高い丘に神殿アクロポリスが中心となっている。また円形劇場がある。方形の都市の意味は、アテネでは平等をあらわしている。日本の平安京では秩序を表している。
2000年も前に生まれたギリシャ哲学は「ものの本質を考える」ことから出
発し、形が優先するのでなく思想が優先する。思想が政治をつくり、政治が都市の形をつくる。現代の都市工学では形から教育するが順序が逆なのではないか。
現代ヨーロッパの民主主義の原点をアテネ文明に見ることができる。
ペルシャ戦争ではギリシャは市民が密集することでペルシャに立ち向かえた。

●帝国の形成
ペルシャ文明、ヘレニズム文明、アレキサンドリアと大きな帝国支配が続いた。ギリシャ文明はこの帝国に飲み込まれた。アレキサンダー大王は西洋民主主義を東洋に広めたのではなく、東洋的専制主義を西洋に持ち込んだと私は考える。
ペルシャは都市を造るのではなく宮殿をつくった。古代アレキサンドリアは、専制的な宮殿と民主的な都市の融合した形をしている。

●会場から質問
◇アテネを見るとアクロポリスが宗教の中心として高いところにあるように見えるが、宗教が中心となっていたのではないか。
−−→アクロポリスとアゴラは対となって、社会を形成している。

◇ポリスの共同社会システムは現代の都市に引き継がれているのか。市民と元老院との関係はどうなったか。
−−→市民と元老院との対立はローマ文明で見られる。

◇現代の日本では市民共同社会は根付いていないのか。
−−→江戸時代の都市は専制と民主の二面性があり興味深いので今後の回で詳しくやってみたい。

◇プリエネの都市とコルビジェの都市構想を見ると似ているようだ。ヨーロッパではいつごろからこの都市の形が評価されてきたのか。のり(規範)が都市の形を造ってきたのか。
−−→ずっと昔からこのような斜面上の方形の都市も評価されてきたのではないか。



■話題提供−グラナダ≠ノついて
穴水秀人氏
●グラナダという都市
歴史的にも、また都市としての魅力にも富み、グラナダをトピックとして、「スペイン」という国の特徴を語り易く、なおかつ、数世紀を経た後も、今なお国際都市で有り得る、という点でこの都市について取り上げてみたい。
グラナダはローマとカルタゴの抗争の間にあった。その後もずっとキリスト文明とイスラム文明の間で歴史の洗礼を受けてきた。

●町を歩く
アルバニア人が自分の住居を見せてくれた。室内は極彩色の絵などがあり、あまりの異文化に怖くなり逃げ出してしまった。
アルハンブラ宮殿は入場券が手に入らなくて廻りを歩いたが入れなかった。宿では見覚えがあるということで安くしてくれた。その他、川沿いの道などを歩いた。

●私が感じたこと
長い歴史のある街はある顔を持ってくる。かつて押し寄せた民族、あるいは現在、居住している人々が都市の表情を形成している。地中海地域の人は国籍も融合したような顔をしていて私自身がどの時代にどこにいるのか見失うほどの体験だった。

●会場から質問
◇ルポルタージュについて映画をショットで撮るか長回しで撮るか時間をどのように使ったのか。
−−→長回しでは設計会社の商売としては成り立たなかった。

◇この訪問で人生観や価値観の転換はあったのか。
−−→今回は都市の話として取り上げやすかったグラナダを取り上げた。

池沢さんに概略をレポートして頂きました。
懇親会参加者は15名で盛り上がりました。


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