平成16年5月サロン・ド・あづまばし
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当日のビデオ
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5月19日「サロン・ド・あづまばし」のご報告
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■日時:2004年5月19日 18時30分から22時ごろまで

■出席者:13名
(早稲田大学より2名の学生さんがご参加くださいました)

今回の話題提供:TMA会員小林均さま

テーマ:『新潟十日町市、まちづくりの現場から・・・』

◆お話し提供の小林様を囲んで、熱いお話しのほんの一部(で恐縮ですが)をご紹介します。(文責・野村友伽理

1. 十日町市と小林さんのご紹介

新潟県十日町市は、現在人口約44,000人、織物の町として長い歴史があり、また米やそばの産地として有名な町です。小林様は「そば処小嶋屋」さんの経営者で、そば屋さん6店舗、その他飲食店8店舗を展開される3代目経営者でいらっしゃいます。本店のある十日町市の中心街商店街の衰退に立ち上がられ、苦慮されている状況などから、今回のサロンへの問題提起をお願いしました。また、十日町市では、来年3月を目標に、周辺4町村との合併協議が進められており、合併後の人口は約65,000人、新市の名称は「十日町市」となることが決定しています。

2. 十日町市の中心市街地

十日町市では中心市街地北西部のロードサイドへの郊外店の進出が著しく、中心部の一番店と言われた店は郊外店のインショップに移転し、大型店市場占有率は62%を占めています。中心部の7商店街振興組合では、アーケードの整備などの街路整備を行い返済がスタートしましたが、一番店を失って活気を喪失し、通行者は高齢者と高校生・・・、と将来が危惧される状況にあります。そのため、平成13年に「中心市街地活性化基本計画」、「TMO構想」が策定されましたが、一部の行政関係者と商業関係者が机上で策定した計画には現実的な変革は期待し難い状況でもあります。現実的な変革の芽が育たない背景には、商店街後継者の現実的な危機感の低さも起因しているようです。

3. 活性化活動への課題

昭和30年代に商店街が形成され、活況を呈した40年代を経て現在は2代目への世代交代が進みつつあります。しかし、初代が築いた資産は土地やアパートなどで残されており、生活基盤が保障されている後継者の中には「街をなんとかしよう。一緒に頑張ろう」といった気迫を持つ人は少なく、無関心な人が少なからず見受けられるといった現状にあります。

4. そこで・・・問題提起

(1) 街を変える⇒トップを変える。
小林さんをはじめとする改革のオピニオンリーダー数人は、合併直後の次期市長選に向けて、旧体制の構造を変えるべく、、「市民のために街を変えることのできる市長」にふさわしい人材を迎えた懇談会を立ち上げ、ふさわしい人材を選出し、市長選に臨もうと考えているが、どうだろうか?

(2) 活性化の展望
都市全体の中で商店街を捉えていく商店街活性化は都市全体の中での政策として位置づけられていかなければならない。そのため、短期的ではなく10年ぐらいの長期的スパンの中で考える必要があるのではないか。このままではもっと疲弊するが、もっと疲弊してからでも良いのかもしれない(言い換えれば、それからでないと抜本的な改革は難しいのではないか)。そのため、その10年後に向かって、都市計画を考え、計画的に取組んで行く必要があるのではないか。

5. ディスカッション

ディスカッションの内容(一部で恐縮です)

(1) .「数名のリーダーが次期市長を担ぎ出して・・云々」についてそれでは「意欲ある人が数名でやる。その他大勢は無関心」という従来型と一緒になってしまうのではないだろうか?もっと大胆なやり方、市民を巻き込んだやり方、さらにはオピニオンリーダーには市民に訴える明確な「ビジョン」が必要ではないだろうか?
(2) わが国では「市長の権限」は極めて低い。税制から都市計画まで、自治体独自の政策が行える範囲は非常に少ない。だから例えば、ジャスコの出店を断る権限もない。しかし、その少ない権限の中で何ができるのかを真剣に考えていかなければいけないのだとは思うが・・。
(3) 住民参加は必要条件だが、十分条件ではない。市民参加を図っても、権限の少ない市町村には、市民意見を吸い上げて反映させていける余地が少ないのではないか。

また現在のわが国の社会システムでは、そうした市民パワーを醸成していけるほど、公平性や透明性が保たれていないのではないか。

町内会、商店会などなど、それぞれが帰属しているヒエラルキー組織とは別に街づくり活動を担う横断的なネットワークを形成しようとした時、歴史や伝統の深い街ほど、それを阻む圧力は意外にも大きい。

さらに、はたして市民にしても、本当それを望んでいる人が多数なのだろうか?。

「多くの市民が関心を持って街の将来を考え、参加し、協働で街を作り上げていく仕組みづくり」は、できれば素晴らしいことであるが、その行く先を照らすのは・・・・?
6. ディスカッションを受けて。。。

「トップを変える」「ビジョンをつくる」「市民の参加を」「都市政策とは」・・・

議論は多岐にわたり、白熱したディスカッションが行われました。今回の時間内では、明確な方向性を見出すには至りませんでしたが、この続きは、ぜひ十日町市に出向き、十日町市のまちづくりリーダーの皆様をお招きして、ディスカッション等を行ってはどうかとの提案をさせて頂きました。
小林様はじめ、ご参加の皆様にはご快諾頂き、10月20日過ぎの週末に「TMAサロン・ド・あづまばし〜in十日町市」を開催したいと思います。決定次第、詳細は追ってご案内申し上げます。(小林様お手数をお掛けし誠にすみません)

【研究部お世話係から】
今回のテーマは、色々な視点からも意味深い課題でもあり、この先もまだまだディスカッションが必要な課題であると思います。引き続き皆様の話題の提供をを何卒よろしくお願いします。また、これからも、お話提供の方やご参加の皆様が気持ちよく気楽に「言いたい放題(笑)」たまには、愚痴も(^^)お話して頂けるようなサロンになればと思います。

次回サロン・ド・あづまばしご案内6月25日(金)お話し提供TMA理事長三橋重昭様テーマは、「中心市街地の閉鎖大型店の活用方法を考えよう」熊谷の例を中心にお話し頂ける予定です。

今後とも何卒、「サロン・ド・あづまばし」をヨロシクお願い申し上げます。

◎会費次回繰越金14,545円です。
研究部野村友伽理maxbrain@b08.itscom.net


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