平成16年3月サロン・ド・あづまばし
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3月16日「サロン・ド・あづまばし」のご報告
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■日時:2004年3月16日 18時30分から22時ごろまで

■出席者:6名

今回の話題提供:TMA会員樋口泰雄さま

テーマ:『路面型商店街のゆくえ−
これからも、路面型商店街の存在意義はあるのだろうか、
あるとすれば、どういう機能なのだろう・・・』

◆お話し提供の樋口様を囲んで、熱いお話しのほんの一部(で恐縮ですが)をご紹介します。(文責・野村友伽理

路面商店街がなくても困らない」そう考える消費者は若い人を中心に増加しています。「商店街の存在意義は何でしょうか?」というのが、今回の樋口様からの問題提起です。

1. 商店街に今、起きていること。。。

商店街の存在意義には、旧来から「商品、サービスの販売、供給」のみならず、暮らしやすい環境を整備し、コミュニティー形成の場として、「まちづくり」を担うという存在意義がありました。しかし今、商店街で従来リーダーと呼ばれてきた人=商売よりも「まちのコト」に力を入れて来られた人々に現実の厳しさが逼迫してきています。といいますのは、これらの人々においても、少なからず商売は厳しく、後継者もいない中で「まちのコト」に一生懸命にはなれない状況になってきているということです。一方、盛況な商店街では、チェーン店が増加し、おつきあい程度に組合費を納入して頂けるならマシな方で、現実は、激しい競争に打ち勝っていくために「まちのコト」に積極的に協力できないのが現状です。
2. わが国農業の持続的な発展に向けての課題

(1)

静岡県御殿場市「協同組合森の腰商栄会」の場合

ここは、組合が有志から出資を募り(1口100万円)、約700坪の土地を購入し、共同店舗(7年前オープン)をつくってしまった実力派組合です。組合員数約80件のうち、(信じられないことですが)65件ほどの組合員が出資して有限会社をつくり、まず土地を購入。その後1年間研究を重ね、高度化資金を利用して共同店舗をつくりました。共同店舗1階は生鮮、雑貨などですが、殆どは地元組合員や組合員の人脈での出店です。2階はコミュニティーホールを整備し、地域住民の溜まり場となり、様々な趣味活動に利用されていて、稼働率は70%となっているそうです。5〜6年前には、その有限会社は発展的に改組し、「御殿場まちづくり会社」となり、若手の後継者も元気に参加して、頻繁に会合を開いて未来を考えユニークなスタンプ事業など共同販促を実施しておられるとのことです。どうして、このような元気な商店街になったのでしょうか・・・

それは、今から40年も前、組合で土地を購入し、公務員住宅を建てさせ人口増加策を講じたという実績を持つ組合でもあり、当時の実績が役員への強い信頼感を育み、現在でも組合事業についての信頼のネットワークが下地として形成されているからではないでしょうか?また、商売繁盛のみならず、コミュニティづくりとのバランスを見事に実現されていることが、現在まで地域に愛される存在であり続けた秘訣でもあるようです。商店会の地域に果たすべき役割を、「大胆に」かつ「きめ細かく」、さらに「長い間継続して」実現に邁進されているという、大変ため息の出るような羨ましい事例でした。

(2) その他の事例(抜粋)

◆「アモールトーワのコミュニティビジネス」


ご存知のアモールトーワは東和銀座商店街で設立されたまちづくり会社。病院レストラン、鮮魚店などの直営、学校給食12校分と多様なコミュニティビジネスに成功されています。商店街で設立したまちづくり会社がコミュニティの問題解決に自ら挑み成功させた素晴らしい事例でありますが、少々危惧されるのは、やはり商店街の停滞です。

◆「横浜市大口通り商店街の組合改革」


先の組合費を渋るチェーン店に対し、ここでは組合費を払わないならこのまちで商売は考え直してほしい、という強力な働きかけで改革を行っています。(すごいです!)さらに事務費の経費削減を行い組合事務所をセルフサービスの溜まり場とし、さらにさらに削減した経費で組合員の情報技術習得を支援。

◆横浜市鶴見銀座商店街協同組合の中学生との一緒に街をもりあげる事業」

7 年前から「ちびっこ大国」と題して地元の中学生を招致し様々なイベントを協働で創りあげ、今では中学生が主役となり毎年イベントはどんどん発展。イベントを通じて次代のお客様や商売の後継者を育成し、商店街でも若手の組織化が実現。

3. 商店街を考えるエピソード(抜粋)

◆「全員合意が阻むチャンス」

◆広島の中の棚商店街振興組合などでは、駐車場を建設し運営をしようという話が持ち上がったが、1割の組合員の反対があり合意形成ができず、事業を見送った。しかし、逃した魚は大きかった。

◆「全員がついていける事業と思うと気が重かったが、「同調する人だけ行けばいい」のひとことに救われた」

◆立川市羽衣振興組合副理事長(談)全員合意の計画ではリスクの高いチャレンジはできないことも多い。むしろ「やめる、様子を見る」という結論に至ることが大半であることも現実。「やりたい人が先行する」ということも重要か!?

4. 存在意義の実現に向けて。。。できることとは?

商店街存在意義の獲得のためにできることを以下、5つご提案頂きました。

(1) 調査機能
地域の消費生活者が抱える問題を調査し、問題解決に対応する
(2) 情報発信
小さなお店に良い情報がちらばっている。消費者にはわからない。商店街全体で情報発信をフォローする。
(3) ディベロッパー機能
空き店舗を整理統合して、寄り合い店舗のディベロッパーになる
(4) コーディネーター機能
やめる店とやりたい人、マッチングする
(5) 人材発掘・育成、経営支援・指導
横浜の大口通り商店街では組合員の経営改善を共同で実施

5. その他

今回はじめて新潟十日町市から「そば処小嶋屋」さんの小林社長様にご参加頂きました。小林さんからのご提言の一部をご紹介。「商店街の人々がなかなか頑張らない。それも問題であり、頭が痛いことです。何からどうしていけば良いのでしょうか?。。。しかし中心街を云々。。。というのはやはり、市長と商工会議所会頭に固い信念や戦略をもつ人物がいないととダメだと考えます。商店街から次期市長を擁立し、市の政策を変えて行こうと動き始めています。」これは、2月のTMAシンポジウムにおいて、自らが首長になるか、または首長になる人を立てることで、まちを動かしていくことが早道でもある!と東京市政調査会の吉川様もご提言されていらっしゃいましたが。。。小林さん、頑張ってください!


【研究部お世話係から】
今回のテーマは、色々な視点からも意味深い課題でもあり、この先もまだまだディスカッションが必要な課題であると思います。引き続き皆様の話題の提供をを何卒よろしくお願いします。また、これからも、お話提供の方やご参加の皆様が気持ちよく気楽に「言いたい放題(笑)」たまには、愚痴も(^^)お話して頂けるようなサロンになればと思います。

次回につきましては4月16日(金)を予定しています。詳細につきましてはまたご連絡させて頂きます。

今後とも何卒、「サロン・ド・あづまばし」をヨロシクお願い申し上げます。

◎会費次回繰越金5,545円です。
研究部野村友伽理maxbrain@b08.itscom.net



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